コンテンツJOJOのSeriesに作品を追加しました。
プッチ神父の誕生日記念の漫画です。
初動が遅すぎたため6月いっぱい使ってのお祝いになりました。反省。
描きたいことを詰めたら本文11ページになっていました。
自分でも描けるのか?と不安でしたが完成できて本当に良かったです。
記念にコピー本作成したのですが手元に物を残して置けるというのは感動しますね…。
自分の漫画ですが嬉しかったです。
ネットプリント登録した際に印刷してくださった方もいたようで!
お気に召していただけたようなら嬉しいです。ありがとうございました。
今回の漫画で現在描きたいものを描き切った感じはあるので、今後の活動はかなりゆっくりになるかと思います。
また何か思いついたら個人サイトに追加していこうと思います。
以下は漫画を描きながら考えていたこととか作業の備忘録になります。
すごく長い&個人的な振り返りなので見ても面白くないと思います…。
まず10ページ超えの漫画を描いたのが学生の頃ぶりで、作業してて体力の衰えを感じた。
あの頃、創作漫画を1ヶ月に約20ページ、7話続いたのは今考えると信じられない。
昨年に描いたプッチ神父の誕生日漫画が本当に拙くて拙くて…。
ずっと見返すのが恥ずかしかった。
ストーリーも薄くて描き込みもないから全体的にぺらぺらつるつるしているように見える。
とりあえず昨年よりこだわって描くことを目標に進めた。
【ストーリー構成のメモ】
・当人は誕生日を祝われることをよしと思っていないのでは?
・どこかに聖書の引用を挟みたい
・16歳から続く「挿げ替え」
・恋愛色はないけど信頼している関係
・夢主とDIOを重ねるシーンが欲しい
◆当人は誕生日を祝われることをよしと思っていないのでは?
去年描いた時からそういう考えがあった。(ので去年無理やり冒頭のコマを入れた)
「なぜ人は出会うのか?」を突き詰めていくときっと「なぜ私は生まれてきたのか?」に行きつくはず。
その時に「自分は祝福されて生まれてくるべき人間だったのか?」とよぎることがあったのでは(特に少年時代は)ないかと思った。
◆どこかに聖書の引用を挟みたい
たしかに人の子は、自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう
マタイによる福音書 26章24節より
当初「なぜ私は生まれてきたのか?」に対してはこれを引用しようと思っていた。
でもこれはプッチ神父が言われるのではなく言う立場にあるのだろうなと思いヨブ記3章11節に変更。
ただ、プッチがヨブと重なるかと言われればそうではないとは思う。
◆16歳から続く「挿げ替え」
ヨブ記
突然様々な災いが降り注ぐ
→神が悔い改め祈り続ければ許してあげると言う
聖書の解釈については自分でも調べて勉強しましたが、間違いがあれば申し訳ありません。
兄妹たちに起こってしまった事件の罪が自分にあるとプッチ少年は思ってしまったのではないか。
少なくともあの瞬間は。
16歳「呪われるべきはこの私だ」
39歳「お前は自分が悪と気づいていないもっともドス黒い悪」
からわかるようにどこかで「自分の罪ではないはずだ」になった。
どこかで挿げ替えたはず。
本編中はそういう挿げ替えをするプッチ神父が見られる気がする。
例えば無線機に気づかなかったのはミスではない試練だと。
自分が絶望していた時に現れたDIOを神のように愛したり。
そうやって弟妹が亡くなったことを自分のせいから運命のせいにした。
自分は悪くないと思いながらも自分を苦しめる過去が罰として圧し掛かっていて、
それから許されるために天国を目指し続けている…というのが私が思うプッチ神父の解釈。
運命によって理不尽に降りかかってくる災いとそれでも神のために祈り続ける自分を「ヨブのようだ」と重ねる…ことでプッチの豪胆さも見れるのかと思った。
だから聖書からの引用はヨブ記にした。
◆恋愛色はないけど信頼している関係
いつもプッチ神父の夢を描くとき悩むのが夢主の立場。
恋愛をしないであろうプッチ神父がそれと同等の信頼を置ける相手はどんなだろう?
「神を愛するように」はDIOで埋まっている。
強いて言うならDIOの息子。…まだ天国へ行くための道具として見ているところがあるけど…。
なんとなくいつか描きたいなと思っていた夢主の立場の中に「素数の1に当てはまる人物」というのがあった。
(素数の1に当てはまる人物って何?と思いつつも…)
プッチ神父は素数を「孤独な数字」だと思っている。
なぜ孤独な数字だと思ったのかといえば多分1と自分でしか割り切ることができないから。
それを数えて「勇気を与えてくれる」というのはその時自分を素数に当てはめて孤独だと感じているからじゃないか?
素数は無限にあると証明できるらしい。(数学に明るくないので詳細は説明できませんが…)
周りの人間が死んでいって孤独を感じていたとしても孤独なのは自分だけではない、他にはできない天国を作るために1と自分は孤独と戦っている。
それを理解されなくても、1と在ることで自分は「勇気を与えてもらえる」と思ったのではないか。
妹ペルラの代わりになる女はシチュエーションとしてすごく好きなんだけど、なんとなく今回の天国ネタが多い話の中に噛み合わない気がしてシスターの女を選んだ。
彼女は若くしてDIOに仕えており、DIOから天国の話も伝えられていた。そしてプッチ神父に協力している。
プッチ神父の1番にはなれないだろうけど彼が孤独を感じた時に側でそっと支えてくれる人がいたらきっと少しは心が安らぐんじゃないだろうかと思って描いた。
◆夢主とDIOを重ねるシーンが欲しい
これはわたしのいつもの性癖…。
夢主が神(=DIO)に並ぶことはないけど、神(=DIO)は孤独と感じた時に素数の1の代わりをしてくれるのではないかと思った。
一神教の人間として神は他にない一番で「神のように愛する」ということはもうこれ以上他に「神のように」もできないのだろう。
けれど1はそうではないし、勇気を与えて欲しい時には1に誰が当てはまってもいい気がする。
きっと条件が合えばそこにはペルラやジョンガリなんかが当てはまったのではないかと思う(ジョンガリに対しては当てはまっていて欲しい…)
ただプッチ神父の周りの当てはまりそうな人間はことごとく死んでいる。DIOだってこの世にはもういない。
ただそこに1の代わりをしてくれたDIOと同じことをいう女がいたら、1に女を当てはめられたらプッチ神父はDIOのことを思い出して少しは安らかになれるのではないだろうか。
空虚な数字に意味を見出して誕生日を穏やかに過ごせたら、それは小さいかもしれないけれど幸せな事だと考えて描いた。
【全体の振り返り】
よかった点
・描き込み量
・形として残すことが出来た
改善点
・ストーリーの構成
ブログで補足しないとストーリーの芯が通らないのは結局内容が薄いのでは?
もう少し作品だけで語れるようになりたい。もう少し勉強が必要だと感じた。
ずっと丁寧な作業をしたいと考えていて(そのために個人サイトを作ったところもある)
今回そういう作業を心掛けられたのはよかったと思う。
それにしても仕事の癖で長文振り返りしちゃった…。
ここまで読んでいただいた方、いらっしゃいましたらお付き合いいただいてありがとうございました…!